10月就任と秋の人事異動|大阪の法人が胡蝶蘭を贈る時期
秋の人事は、10月1日に寄る。
お祝い花の山は、春と夏だけではありません。大阪の法人のご依頼を生産者の側から見ていると、9月下旬から10月上旬にもうひとつの山が来ます。7月ほど目立ちませんが、そのぶん手配が遅れやすい時期でもあります。
秋の就任祝いとは、下半期の始まりである10月1日付の役員就任・組織変更・人事異動を受けて贈られる、法人間のお祝いのことです。3月期決算の会社では9月末が中間決算にあたり、その区切りで組織や担当が変わることが多いため、発令日が10月1日付に寄ります。夏の就任祝いとの違いは、対象が役員だけでなく取引先の担当者の栄転・昇進にも広がることです。相手が誰かによって立て札の言葉が変わります。blooming. では3本立 33輪 15,400円(税込)から、立て札の文面までまとめてお引き受けしています。
なぜ10月1日付に寄るのか
理由は期の区切りにあります。3月期決算の会社にとって、9月末は中間決算の締めであり、10月1日は下半期の始まりです。組織変更や担当替えは、期の途中よりも区切りに合わせたほうが引き継ぎが整うため、発令日が10月1日付に集まります。
6月の定時株主総会で決まる役員人事とは性格が違います。総会は会社法上の手続きで決まる日程ですが、秋の異動は社内の運用で決まります。だからこそ会社ごとの差が大きく、9月中旬になって「10月1日付で異動になりました」と知らされることも珍しくありません。
夏の山については7月・8月の就任祝いにまとめています。就任祝いそのものの相場とマナーは大阪の就任祝いに贈る胡蝶蘭をご覧ください。この記事は秋の実務編です。

夏の山との違いは「相手」
7月の就任祝いは、対象がほぼ役員に絞られます。総会で決まった人事だからです。一方、秋の異動は範囲が広く、取引先の部長・支店長・営業担当といった実務の相手が動きます。
ここが手配のうえで効いてきます。役員就任であれば贈り先は本社で迷いませんが、担当者の異動は新しい勤務先に贈るのか、送り出す側の事務所に贈るのかで判断が分かれます。基本は新任地に、着任後に届けると考えてください。着任前に新任地へ送っても、本人がまだいません。
相手が支店や営業所に移る場合、受け取りの体制が本社ほど整っていないこともあります。誰が受け取るのかまで確認しておくと行き違いがありません。
立て札は「就任」と「栄転」で言葉が変わる
秋にいちばん多いご相談がここです。同じお祝いでも、相手の立場によって表書きが変わります。
| 相手の状況 | 表書き | 考え方 |
|---|---|---|
| 役員に就任した | 御就任御祝 | 役職に就いたことへのお祝い。10月1日付の役員就任はこちら |
| 上位の役職へ上がった | 御昇進御祝 | 同じ組織の中で職位が上がった場合 |
| 他の部署・拠点へ移った | 御栄転御祝 | 異動を伴い、立場が上がる場合。秋はこれが多い |
| 組織が新しくできた | 御祝 | 新設部署・新拠点。個人ではなく組織へのお祝い |
迷いやすいのが「昇進」と「栄転」の使い分けです。勤務地や所属が変わるなら栄転、同じ場所で職位だけ上がるなら昇進、と考えると整理できます。判断がつかないときは「御就任御祝」か「御祝」にしておくと無難とされています。迷う場合はご相談ください。
連名にする場合の順序や役職名の入れ方は立て札の連名・役職の書き方に実例をまとめています。文面はこちらで組み立てますので、社内で考えていただく必要はありません。
逆算スケジュール(10月1日から数える)
秋の異動は知らされるのが遅いのが特徴です。次の逆算で組むと無理がありません。
| いつ | やること |
|---|---|
| 9月中旬(内示が出たら) | 贈り先・宛名・発令日を確認して相談する |
| 9月25日ごろまで | 立て札の表書きを確定する(就任・昇進・栄転のどれか) |
| 9月30日の午後 | お届け。10月1日当日は着任のあいさつで手が空かない |
| 着任先が支店・営業所の場合 | 受け取る人を先に決めておく |
時間帯の考え方は胡蝶蘭を贈るタイミングと時間帯に詳しくまとめています。移転を伴う場合は移転祝いの胡蝶蘭もあわせてご覧ください。

秋ならではの注意点
夏と違って気温の心配は減りますが、別の注意点があります。ひとつは朝晩の冷え込みです。胡蝶蘭は暑さより寒さに弱い花で、10℃を下回る場所に長く置かれると花もちが落ちます。搬入後に窓際や玄関先へ出したままにしない、とお伝えください。
もうひとつがお礼状です。秋は贈る側と贈られる側が同時に発生します。受け取ったときの返礼の考え方は就任祝いをいただいたときのお礼状に、いただいた後の管理は胡蝶蘭をもらったらにまとめました。
そして間に合わなかったときです。内示が遅く発令日を過ぎてしまうことは秋によくあります。就任・栄転のお祝いはおおむね1か月以内であれば失礼にはあたらないとされています。無理に受け取れない日へ詰めるより、日を改めるほうが確実です。blooming. は搬入を手渡しで行い、置き配はしません。
よくある質問
なぜ10月1日付の人事が多いのですか?
3月期決算の会社では9月末が中間決算の締めで、10月1日が下半期の始まりにあたるためです。組織変更や担当替えを期の区切りに合わせると引き継ぎが整うため、発令日がこの日に寄ります。
「御昇進」と「御栄転」はどう使い分けますか?
勤務地や所属が変わるなら栄転、同じ場所で職位だけ上がるなら昇進と整理できます。判断がつかないときは「御就任御祝」か「御祝」が無難とされています。
異動する取引先の担当者には、どこへ贈ればよいですか?
基本は新しい勤務先へ、着任後に届けます。着任前に新任地へ送っても本人がまだいません。支店や営業所の場合は、誰が受け取るのかを先に確認しておくと行き違いがありません。
発令日を過ぎてしまいました。まだ贈ってよいですか?
贈ったほうがよい、というのが実務的な答えです。おおむね1か月以内であれば失礼にはあたらないとされています。立て札には素直にお祝いの言葉を添えるだけで十分です。
内示の段階で相談してもよいですか?
はい。むしろ秋はそれが確実です。発令日と贈り先の見込みだけ先にお知らせいただければ、仕立てと配送の枠を押さえておきます。取りやめになった場合の変更もお受けします。
秋の配送で花は傷みませんか?
胡蝶蘭は寒さに弱く、10℃を下回る場所に長く置かれると花もちが落ちます。搬入は手渡しで行いますので、届いた後は室内の暖かい場所に置いてください。
法人のお祝い花の全体像は法人の胡蝶蘭の贈り方 完全ガイドにまとめています。
この記事のまとめ
- 秋の人事は10月1日付に寄る。9月末が中間決算の締めで、10月1日が下半期の始まりにあたるため。
- 夏との違いは相手。役員だけでなく取引先の担当者の栄転・昇進が加わるので、立て札の表書きを先に決める。
- 内示は遅い。9月中旬に相談・9月25日ごろに文面確定・9月30日午後着で組む。過ぎても1か月以内なら贈ってよい。
参考(公的情報):法務省「商業・法人登記」(役員変更は就任後の登記が必要で、就任日の考え方の裏づけになります) / 農林水産省「花き産業・花文化」(花きの需要と流通の状況)
秋は、決まるのが遅くて動くのが速い時期です。内示の段階でお声がけいただければ、発令日に合わせて段取りを組んでおきます。
内示が出たら、その時点でお声がけください。
贈り先・発令日・ご予算をお知らせください。公式LINEで実際のお写真をお送りし、立て札の文面までこちらで組み立てます。


